KPOPが好きでよく聞くけど、KPOPで韓国語勉強はできないかな?
参考書を使った勉強が苦手だからKPOPで韓国語を学習したい。
今日はそんな疑問にお答えします。
- KPOPで韓国語の勉強することのメリット
- KPOPを使った学習法の紹介
結果からお話しするとKPOPが好きであれば、KPOPで韓国語の勉強をすることをオススメします。
この記事を書いている私は、韓国語の学習歴2年半、
現在は韓国の某有名企業にて韓国語⇔日本語の翻訳・通訳の仕事をしています。
現在は韓国語を専門として仕事をしているわけですが、韓国語の独学を始めた理由はKPOPの影響でした。
そんな私の経験から、KPOPを使って勉強するべき理由と韓国語の習得に効果的な学習ステップをご紹介します。
KPOPで韓国語の勉強をするべき理由
KPOPを使って勉強をすることで、以下のメリットがあげられます。
- 楽しく勉強できる
- 自然と単語やフレーズを覚えることができる。
- どこでも聞ける
- 繰り返しするのが苦にならない
- 小さな成功体験が得られる
それぞれについての内容は以下の通りです。
メリット1:楽しく勉強できる
勉強と聞くと
- テキストを購入して問題を解いたり、
- 単語を何度も書いて覚えたり、
- 文法や活用法を学んだり…
というイメージがあり、なかなか手を付けにくくなってしまいがちですが、KPOPを使って学習することでそういったマイナスイメージがなくなり楽しく勉強することができます。
そして、「すきこそ物の上手なれ」という言葉があるように、
好きなこと、興味のあることが一番伸びます。Kpopが好きだからこそ、これも知りたい!あれも知りたい!と次から次へと向上心が沸いてきて自分から積極的に韓国語を学習することが出来ます。
メリット2:自然と単語やフレーズを覚えることができる 。
単語帳やテキストで単語を覚える場合は、単語を覚えることを目的としている為、単語に集中して勉強をしなくてはいけません。
しかしKPOPで使われている単語は、歌を聞くことを目的にしている為、単語を覚えるということにフォーカスせずとも、曲を聞くことで自分の頭のなかにすんなり入ってきます。
また音で覚えるため、忘れにくいというのがポイントです。
メリット3:どこでも聞ける
KPOPを聞くのは電車の中などの移動中、家事をしている時、寝る前、運動しながら、など場所や状況に限らずいつでもどこでも聞くことができます。
スマートフォンさえあれば聞くことが出来るため、
「家に帰ってから勉強しよう…と思っても家に帰ってしまうとだらだらしてしまって結局やらないで終わってしまった…」
なんてことは起こりえません。特に忙しくて勉強する時間がない方にはピッタリです。
メリット4:繰り返しするのが苦にならない
語学の習得というものは「同じことを繰り返す」のが上達するコツですが、これが一番難しくもあります。
文法や単語を繰り返して覚える、テキストの問題を繰り返して解く…というのはかなりの覚悟が必要ですし、労力を必要とします。
しかしKPOPで学習する場合は同じ曲をリピートすればいいだけです。好きな曲は何度もリピートして聞くという方が大半ではないでしょうか。
苦しいどころかいつもやっていることを楽しみながら自然に学ぶことができます。
メリット5:小さな成功体験が得られる
韓国語の歌の歌詞を1曲覚えた時の嬉しさはなんとも言えないものがあります。
日本語の歌の歌詞を覚えるとはまた違い「外国語で歌を歌える」というのは他の人からみたらとてもカッコいいことです。
始めは1曲覚えるのにも時間がかかると思いますが、1曲が2曲、2曲が3曲と覚えて行くにつれ覚えるスピードも速くなり、最終的には様々なKPOPの曲が歌えるようになります。
こういった小さな成功体験を積み重ねることで、韓国語の勉強に対してのモチベーションが上がり、更に上を目指したいという気持ちが沸いてきます。
Kpopを使った韓国語の学習法をステップごとに解説
それではどのように学習を進めていけばよいか、分かりやすくSTEP1~8の流れで紹介します。
この学習の流れが私の経験上、最も効果がありました。
STEP1 曲を探す
まず初めは曲を探すところからです。
探し方は問いませんが、私がKPOPを探す時は以下のサイトをよく使用します。
- YOUTUBE
- NAVER MUSIC
YOUTUBEは好きな歌手をフォローして、新曲がでたらチェックというように勧めています。
しかし以下の曲は韓国語を学ぶ目的としてはあまり向いていません。
- ラップが多い曲
- 早口な曲
韓国のHIPHOPはとてもカッコよくて私もよく聞くのですが、英語が多い、早い、悪口が多いので、韓国語の学習にはあまり向いていません。
早口な曲も聞き取りにくいという理由でNGです。
STEP2 和訳、字幕なしで何度か聞いてみる
まず初めになにもなしで曲だけ聞いてみましょう。
和訳はもちろん、韓国語の字幕もなしで聞きます。聞き取れなくても問題ありません。ただ単純にメロディーを楽しみ、耳を鳴らしましょう。
以前「冬ソナ」が流行した際に、聞いたまま韓国語の主題歌を覚えました。今になってその時に覚えたメロディーを歌うと、ちゃんと意味が分かるようになっていました。
このように最初は意味が分からずとも、後から意味を確認すればよいので、まずはその歌のイメージを掴むようにしましょう。
STEP3 歌詞を見て聞いてみる
次に韓国語の歌詞を見ながら聞いてみましょう。
その時のポイントは理解できる単語やフレーズがあったらその意味を書き留めておきましょう。
最初はほとんど理解できないと思いますが、同じジャンルの曲であれば使われる単語も似ている為、2曲、3曲と聞くうちに
「あれ?この単語、前の曲でも使われていたな」
という風に段々知っている単語が増えていくはずです。
STEP4 意味が分からない歌詞を確認
歌詞の中に意味の分からないものがあったら蛍光ペンでマークしておきましょう。
後ほど和訳を見ながら確認します。
マークをすることで、後ほどどこができていなかったのか、そしてどこが理解できるようになったのかを確認することができます。
変化を常に確認できるようにしておくことがポイントです。
STEP5 和訳を確認
ここで初めて日本語の和訳を確認します。
和訳はYOUTUBEに乗っているものもありますし、大体の場合はGoogleなどで検索するとでてきます。
事前にマークした“意味が理解できた部分”が自分の和訳とあっているかどうかを確認し、“分からなかった部分”は日本語の意味を確認します。
そしてSTEP6に移る前に歌詞だけ見ても意味が大体頭に浮かんでくる様にしておきます。
STEP6 もう一度歌を聞く
STEP5で確認した曲の内容を頭で確認しながら、曲を聞いていきましょう。
その時に韓国語の歌詞を聞きながら頭で和訳が浮かばないようにするのがコツです。
なぜかというと、そうすることにより頭の中で韓国語を日本語に翻訳する癖がついてしまい、後々リスニングやスピーキングを行う際に不利になってしまうからです。
なるべく韓国語の歌詞を聞きながらで状況や絵をイメージしながら聞くようにしましょう。
STEP7 歌詞をみながら一緒に歌う
大体の歌詞のイメージを掴んだら、次は韓国語の歌詞をみながら一緒に歌うようにしましょう。
発音の強弱や発音がつながっている部分などを確認ながら歌うことで、韓国語の発音も良くなります。
歌詞を覚えられるようであれば、歌詞を覚えて歌いましょう。この時も頭には状況やイメージを浮かばせながら歌うことです。
ここまでくればもう最終段階です。
STEP8 気に入ったフレーズを使おう
歌詞は素敵なフレーズの宝庫。気に入ったフレーズがあったらSNSに投稿したり、ラインのひとことに設定したりしてみましょう。
私も新しいKPOPを覚えるたびにフレーズを抜き出してカカオトークのプロフィールに設定していました。
何気ないこの行動ですが、実は自分で使うとこで、学んだことがアウトプットされ、忘れにくくなります。
KPOPで韓国語を学ぶ人にオススメの参考書
ここまで紹介した過程が少し面倒…という方は
「kpopで韓国語」というテキストがとても便利です。
BTS,TWICEなどをはじめとした人気のKPOPが10曲も収録されており、
それらの歌詞を題材に韓国語の発音や文法、表現が分かりやすく解説されています。
先ほど紹介したステップ1~8がこの一冊で全てできてしますので、KPOPを使って勉強したいという方は利用されてみることをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いろいろと述べましたが結局大切なことは以下の3点です。
- 楽しみながら学ぶこと
- 自分が好きな曲を選ぶこと
- 韓国語に興味が持てること
冒頭にも述べましたが、楽しく学ぶのがなによりもの上達のコツです。
音楽は楽しんでこそ意味があります。今まで理解できずにいた歌詞が分かるようになるということは、学習面のみでならず、ただ単純にうれしいですよね。その気持ちを大事にしてください。
この学習方法を何曲も行うことで、初めて聞く曲でもどういう歌か聞き取れるようになる日がきます。
ぜひ楽みながら学んでみてください。
それでは今回はこの辺で!