アンニョンハセヨ。
この記事では韓国語の助詞「~の(의)」の使い方を分かりやすく解説していきます☆
韓国語の助詞「~の(의)」の発音
韓国語で「~の」を表す単語「~의」の正しい発音方法は「エ」になります。
実は「의」の発音は、文のどこに入るかで変わり
- 先頭に付く⇒「ウィ」
- 先頭以外の語中に付く⇒「イェ」
- 「~の」という意味で使う⇒「エ」
とそれぞれ違う発音になるので注意しましょう。
韓国語の助詞「~の(의)」の使い方
「~の(의)」の使い方は大きく分けて二つ。
- 나(私)、저(わたくし)、너(あなた)につく場合
- それ以外のものに付く場合
나(私)、저(わたくし)、너(あなた)に付く場合
「私の家」「わたくしの仕事」「あなたの予定」など、「나(私)」「저(わたくし)」「너(あなた)」につく場合は「~의」を使わずに
それぞれ
나(私) | 내(わたしの) |
---|---|
저(わたくし) | 제(わたくしの) |
너(あなた) | 네(あなたの) |
と形が変わります。
「내」と「네」は発音がほぼ同じで聞き分けられないので、韓国の方は「네」を「ニ」と発音します。
「네」はタメ語の表現になるので、目上の人へは使用しないようにしましょう。
「내」「제」「네」を使った例文
내 지갑 봤어?(ネ チガp バッソ?)⇒ 私の財布見た?
제 직업은 의사예요.(チェ チゴプン ウィサイェヨ)⇒私の職業は医者です。
네 전화번호 알려줘(ニ ジョナボノ アrリョジョ)⇒あなたの電話番号教えて
나(私)、저(わたくし)、너(あなた)の場合でも、「~の」を強調して言いたい場合は「나의~」,「저의~」,「너의~」と表現することがあります。
歌詞などにはよく
- 나의 사랑(私の愛する人)
- 너의 눈물(あなたの涙)
など使われているので、注意して歌詞を見てみると面白いですよ☆
それ以外のものに付「~の(의)」場合
나(私)、저(わたくし)、너(あなた)以外のものに付く場合の「~の」は「~의」を使用します。
など,
日本語の「~の」と同様に持ち主·所属・時·場所·方向などを表わす時に使われます。
韓国語の助詞「~の(의)」の使う時の注意点
ここまで「~の(의)」の使い方を説明してきましたが、実は韓国語ではかなり「~의」が省略されて使われます。
日本語には「~の」という表現がたくさん使われているので、どうしても日本語が母国語の韓国語学習者さんは「~の」を乱用してしまいがち(私もその傾向でした…)
例えば
これは全部「~의」を省略して使うことができます。
より自然な韓国語を使えるようになりたい場合は「의」をできるだけ乱用しないこと!!
それではどの「~の(의)」が省略できるのか解説していきます。
韓国語の助詞「~の(의)」を省略できるもの
韓国語の助詞「~の(의)」はそれぞれ
省略できる場合
省略できない場合
があります。
どれが省略可能で、どれが省略してはいけないか、詳しく解説していきます。
省略できる「~の(의)」
省略できる「~의」は下記の5つ
- 場所を表すもの
- 付属しているもの
- 人間関係を表すもの
- 産地や商品を表すもの
- 後ろの単語が前の単語の目的語のもの
それぞれ例を用いて説明していきます。
省略できる「~의」①場所を表すもの
先ほど例にだした
家の前は場所を表すので「집의 앞」と省略できます。
駅の前⇒역 앞(ヨk アp)
机の上⇒책상 위(チェクサン ウィ)
空の下⇒하늘 아래(ハヌr アレ)
省略できる「~의」②付属しているもの
先ほど例にだした
携帯の充電器は携帯に付属しているもの。その為「핸드폰의 충전기」と省略できます。
デパートの地下⇒백화점 지하(ペkファジョム チハ)
食堂の入り口⇒식당 입구(シkタン イpグ)
ドアの鍵⇒문 열쇠(ムン ヨrスェ)
省略できる「~의」③人間関係を表すもの
先ほど例にだした
友達のお母さんの様に人間関係を表すものも省略が可能。「친구의 어머니(チング オモニ)」と表すことができます。
妹の友達⇒여동생 친구(ヨドンセン チング)
お父さんの知人⇒아버지 지인(アボジ チイン)
彼女の兄弟⇒여자친구 형재(ヨジャチング ヒョンジェ)
省略できる「~의」④産地や商品を表すもの
国や地域、また商品を表すものも「~의」の省略が可能です。
韓国の文化⇒한국 문화(ハングk ムヌァ)
済州島のみかん⇒재주도 귤(ジェジュド キュr)
北海道の海鮮⇒홋카이도 해물(ホッカイド ヘムr)
省略できる「~의」⑤後ろの単語が目的語の時
「~의」の後ろに来る単語が前に来る単語の目的語になるときは省略が可能です。
経済の発展⇒경재 발전(キョンジェ バrジョン)
地球の汚染⇒지구 오염(チグ オヨム)
社会の秩序⇒사회 질서(サフェ チrソ)
上で紹介した省略可能の「~의」は、「~の」を強調したい場合、また明記したい場合は、「~의」省略せずに使うことができます。
省略できない「~の(의)」
省略できない「~의」は下記の4つ
- 例え・比喩
- 名詞と名詞の間が連体形
- 의の次に名詞が二つ以上続く場合
- 後の体言が名詞句である場合
それぞれ例を用いて説明していきます。
省略できない「~의」①例え・比喩
例えや比喩の「~의」は省略できません。
太陽の子供⇒태양의 아이(テヤンエ アイ)
秋の足跡⇒가을의 흔적(カウレ フンジョk)
情報の海⇒정보의 바다(ジョンボエ パダ)
省略できない「~의」②名詞と名詞の間が連体形
間に、後ろの文を就職する連体形が入る場合は「~의」の省略はできません
赤ちゃんの愛らしい手⇒애기의 사랑스러운 손(エギエ サランスロウン ソン)
政府の曖昧な政策⇒정부의 애매한 정책(ジョンブエ エメハン ジョンチェk)
社長の自信ある態度⇒사장의 자신 있는 태도(サジャンエ ジャシン イッヌン テド)
省略できない「~의」③名詞が二つ以上続く場合
「~의」の後ろに名詞が二つ以上続く場合は「~의」の省略はできません
選手の出身国家⇒선수의 출신 국가(ソンスエ チュrシン クッカ)
学校の基本教育⇒학교의 기본 교육(ハッキョエ キボン キョユk)
昔の建築方式⇒옛날의 건축 방식(イェンナレ コンジュク バンシk)
省略できない「~의」④後の体言が名詞句である場合
「~의」の後ろが「嬉しさ」「悲しさ」「寂しさ」のような体言が名詞句の形になっているものは「~의」の省略はできません
月曜日の憂鬱さ⇒월요일의 우울함(ウォリョイレ ウウラム )
生命の不思議⇒생명의 신기함(センミョンエ シンギハム)
親の偉大さ⇒부모님의 위대함(ブモニメ ウィデハム)
韓国語で自然な「~の(의)」を使いこなせるようになろう☆
いかがでしたでしょうか。
今回は韓国語の助詞「~の(의)」について解説しました。
この記事を整理すると…
- 「~の(의)」の発音は「エ」
- 나・저・너は내・제・네の形になる
- 省略できる「~의」は[位置・付属・人間関係・産地・目的語]
- 省略できない「~의」は[比喩・名詞の間が連体形・名詞が二つ以上続く・体言が名詞句]
どれが省略できてどれが省略できないのか全て覚えるのは大変なので、私のオススメは「省略できないものだけ覚えてそれ以外は全て省略してしまう!」こと。
実際に会話で使ってみたり、もしくは日記などを書きながら「~の(의)」の使い方を練習することで自然に使いこなせるようになりますよ☆
それでは今回はこの辺で!