アンニョンハセヨ。
韓国でOLしながら翻訳・通訳の仕事をしているyuka(@allaboutkankoku)です。
韓国ドラマや、KPOPが好きな方の中で「ウリ~」という言葉を聞いたことあるという方は多いかと思います。
この「ウリ」という言葉は韓国語独特な表現で、「ウリ」があるとないとで言葉の印象が大きく変わる重要な単語です。
今回の記事ではこの韓国語の「ウリ」について、意味や使い方を解説していきます。
韓国語の「ウリ」の意味
「ウリ」は韓国で「우리」と書き、「私たち」と言う意味で使います。
日本語の「私たち」と同様に
「우리는 친구입니다(私たちは友達です)」
「우리가 다니는 학교입니다(私たちが通う学校です)」
などという風に使うことができます。
これだけであれば、英語の「We」と同じ使い方なので、特に問題はなさそうですが、実は韓国語の「ウリ」にはもう一つの使い方が存在します。
韓国語の「ウリ」のもう一つの使い方
上記で説明した様に、”主語としての「私たち」といった使い方”の他に、韓国語の「ウリ」にはもう一つの使い方があります。
- 나라(国)
- 엄마(お母さん)
この2つはそれぞれ「国」「お母さん」を意味する単語ですが、韓国語ではこれらの単語に「ウリ」を付けて
- 우리나라(私たちの国)
- 우리엄마(私たちのお母さん)
と言う風に表現します。
この時の「ウリ」は”自分にとって身近な存在のものを親しみを込めた表現”となり、
”親しみがある国⇒韓国”、
”ウリオンマ⇒(家族の)お母さん”
というニュアンスで使われます。
この「ウリ」は名前にも付けることができ「우리유나(ウリユナ)」などと使うこともできます。
韓国アイドルが使う「ウリマンネ」の意味は??
KPOPが好きな方は、「ウリマンネ」という言葉を耳にするかと思いますが、これも”親しみを込めた表現の「ウリ」”を使った表現になります。
「マンネ」は「막내」と書き、日本語では「末っ子」と言う意味。
アイドルのグループの中での一番の年下のことを「막내(マンネ)」と呼び、第三者に紹介するときなどに、親しみを込めて「우리 막내는~(うちの末っ子メンバーが~)」という風に使われます。
特に韓国では年齢を気にする文化なので、例えグループ内であっても「マンネ」を始めとした歳の上下関係を表す単語を良く使います。
日本のアイドルグループではお互いを名前で呼んだりするので、この「ウリマンネ」や「ウリオンニ」は韓国独特の表現で面白いですよね。

韓国語の「내(ネ)・우리(ウリ)」の使い分けはどうしたらいいの?
「나라(国)」や「엄마(お母さん)」の他にも
「집(家)」、「회사(会社)」、「학교(学校)」
などにも「ウリ」を付けて
「우리집」「우리회사」「우리학교」などといった表現をします。
そう、ここで疑問なのが「내(私の)」と「우리(私たち)」の使い分け。
わざわざ「우리(ウリ)」を使わずに、「내 집(私の家)」「내 회사(私の会社)」「내 학교(私の学校)」でもいい気がしますよね。
でもじつは「내(私の)」と「우리(私たちの)」だと少しニュアンスが変わってくるのです。
내(ネ)・우리(ウリ)の使い分けは所有してるかどうか
「내 집(私の家)」「내 회사(私の会社)」「내 학교(私の学校)」の様に「내(私の)」を付ける場合は、「自分が所有しているもの」に限ります。
- 「내 집」であれば、私が持っている家
- 「내 회사」であれば自分が社長をしている会社
- 「내 학교」であれば自分が学長をしている学校
のようなニュアンスです。
自分が社長であれば「내 회사」でも問題ありませんが、
自分が社員で、勤めている会社であれば「우리회사」といった方が相手にも伝わりやすいでしょう。
こんなものにも付けられる韓国語の「ウリ」
日本語にはあまりない表現なので、「ウリ」はどんなものに付けることができるのかまだちょっと勘がつかめないかと思います。
なので、いくつか「ウリ」を使ったフレーズを紹介していきます。
우리아들 / 우리딸
読み方:ウリ アドゥル/ウリ ッタル
意味:私の息子/私の娘
우리농산물
読み方:ウリ ノンサンムル
意味:韓国の農産物
우리아이
読み方:ウリ アイ
意味:我が子
우리반
読み方:ウリ バン
意味:私のクラス
우리동네
読み方:ウリ ドンネ
意味:私の住んでいる町内
韓国語の「ウリ」のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は韓国語独特の表現の「ウリ」について紹介しました。
韓国語の「ウリ」の使い方をまとめると以下の3つがあります。
主語で「私たち~」と使う場合
親しみを込めたものに付ける場合
みんなで一緒に所有しているもの、自分が属してるコニュニティーなどの場合
日本語にはない表現なので、理解して使いこなせるようになるまでには少し時間がかかってしまうかと思いますが、
テレビ番組やドラマを見ながら韓国語のリスニングを続けていくことで、だんだんと「ウリを付けるもの」「付けないもの」を体で覚えることが出来るようになっていきます。
「韓国語のリスニング勉強法」の記事も参考にしてみてください☆
それでは今回はこの辺で!
