アンニョンハセヨ。
韓国でOLしながら翻訳・通訳の仕事をしているyuka(@allaboutkankoku)です。
韓国語の難しいポイントの一つにパッチムの発音があります。
韓国語のパッチムの発音にはいくつか規則があり、パッチムとパッチムの後にくる子音によって、発音が変わってきます。
今回の記事ではパッチムの発音の規則のひとつである「連音化」について解説していきます。
韓国語を学び始めた方でもあっという間に理解できるように、例を使って分かりやすく説明していくので安心してご覧ください!
韓国語の『連音化』とは?
韓国語の「連音化」は別名「リエゾン」とも良い、「連音化」という文字だけ見るとなんだか複雑な感じがしますが、
一言で簡単にいうと「繋げて発音する」ことを意味します。
例えば、「日本人」は韓国語にすると
「일본(イルボン/日本)」+「인(イン/人)」
という単語が合わさってできており、このまま発音すると「イルボンイン」となりますが、「일본」の「ㄴ(ニウン)」と「ㅇ(イウン)」が「連音化」し、発音が繋がることによって、「イルボニン」と発音します。
英語で「Thank you」のことを「サンクユー」と発音せず、「サンキュー」をつなげて発音するのと同じ様に、韓国語でもパッチムとパッチムの後にくる子音があるルールを満たしていると「連音化」して繋げて発音しなくてはなりません。
「連音化」の基本のルール
それではそういった時に繋げて発音するのか、「連音化」の基本のルールを説明していきます。
「連音化」の基本のルールは
パッチムの後に「ㅇ(イウン)」が続く場合に、パッチムと「ㅇ」を繋げて発音します。
例えば「万ウォン」という単語は韓国語「만원」と書き
「만(マン/万)」のパッチム「ㄴ」の後に「원(ウォン)」の「ㅇ」が続いているので、
「ㄴ」と「ㅇ」が連音化して「마눤(マノォン)」という発音になります。
「音楽」という韓国語の単語「음악」も同様に
「음(ウム/音)」のパッチム「ㅁ」の後に「악(アッ/楽)」の「ㅇ」が続いているので、発音通りに表記すると「으막(ウマッ)」です。
このほかにも「連音化」には3つのパターンがあり、それぞれ紹介していきます。
二重パッチムの場合の「連音化」
「ㅇ」の前に来る文字が「앉,젋,밟」などの二重パッチムの場合、
向かって左側のパッチムをパッチムとして読み、
向かって右側のパッチムを「ㅇ」と連音化させて読みます。
例えば「短い」という韓国語「잛아」の場合、
「ㄹ」を前の文字のパッチムとして読み、「ㅂ」を「ㅇ」と連音化させて
「잘바(チャルバ)」と発音します。
パッチムが「ㅆ,ㄲ」の場合
パッチムが「ㅆ,ㄲ」の場合、基本の連音化のルールと同様に一塊のパッチムとして一緒に連音化します。
例えば「ある」と言う韓国語の「있어」は、
「ㅆ」を「ㅇ」と連音化させて
「이써(イッソ)」と発音します。
「美味しい」という意味の韓国語「맛있어」の場合は、
「맛」と「있」の部分、「있」と「어」の部分が2つとも連音化できるので、
発音は「마시써(マシッソ)」となります。
パッチムが「ㅎ」の場合の連音化
「ㅇ」の前の文字が「ㅎ」である場合の連音化は少し特殊で、「ㅎ」を脱落させて発音します。
例えば「好き・良い」という意味の「좋아요」は
パッチム「ㅎ」と「ㅇ」が連音化して、「ㅎ」が脱落、
発音は「조아요(チョアヨ)」となります。
二重パッチムでも同様に、「~でない」と言う意味の「~지 않아」の「ㅎ」が脱落し、
「안하(アンハ)」ではなく「안아(アンア)」となり、「안아(アンア)」も連音化が可能なので、最終的には「아나(アナ)」という発音になります。
連音化する韓国語の単語一覧
最後に、連音化する韓国語の単語の一覧を紹介します。
韓国語の単語 | 連音化した発音 | 韓国語の単語 | 連音化した発音 |
일본인(日本人) | 일보닌(イルボニン) | 꿇이다(沸す) | 꾸리다(ックリダ) |
한국인(韓国人) | 한구긴(ハングギン) | 연어(鮭) | 여너(ヨノ) |
월요일(月曜日) | 워료일(ウォリョイル) | 발음(発音) | 바름(パルム) |
일요일(日曜日) | 이료일(イリョイル) | 멋있어(かっこいい) | 머시써(モシッソ) |
단어(単語) | 다너(タノ) | 맑음(晴れ) | 말금(マルグム) |
젊어(若い) | 절머(チョルモ) | 웃음(笑い) | 우슴(ウスム) |
韓国語の『連音化』のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では韓国語の発音の規則の一つである『連音化』について紹介しました。
この記事で紹介した韓国語の『連音化』のまとめは以下の通りです。
- パッチムの後に「ㅇ(イウン)」が来ると連音化して発音する
- 二重パッチムは右側を「ㅇ(イウン)」と連音化する
- パッチムが「ㅆ,ㄲ」の場合は一塊のパッチムとして連音化する
- パッチムが「ㅎ」の場合は脱落させて発音
慣れないうちはゆっくり発音しましょう。
特に二重パッチムは少し複雑なので、最初のうちは連音化したらどんな発音になるのか考えながら発音するのが大事。
そのうち慣れてくると段々発音の規則が体に染みついて、自然に連音化して発音することが出来るようになります。
まずは練習して数をこなすこと!発音は練習すれば必ず上達しますよ☆
それでは今回はこの辺で!