こんにちは!ソウル在住、某有名韓国企業で通訳•翻訳の仕事をしているyukaです。
あなたは今
「韓国で働くにはどうやって就職活動をすればいいんだろう」
「韓国で働くのに持っておいたほうがいい資格はあるのかな?」
「そもそも外国人の私が韓国で働くことはできるのかな?」
と悩んでいませんか?
今回はそんな方のために、在韓3年目、韓国企業で正社員として働いて3年経った私が韓国で働く方法を伝授します。
- 韓国で働く方法
- 韓国で働くために必要な条件
- 韓国で働くための就職活動のしかた
- 日本人が韓国で採用されやすい分野
とりあえず韓国で働く方法だけ知りたい方はこちらをクリック!!
この記事は韓国で働く方法についてなので、日本にある韓国企業に転職を考えている方はこちらの記事を参考にしてください▼
韓国の会社について
韓国で働くためには韓国の会社の制度を学ぶ必要があります。日本と近い国とはいえど、日本とは異なる点があるので事前に確認をしておきましょう。
また、今から紹介する内容は韓国の会社の一般情報であり、会社ごとに差があるで参考程度にしていただければと思います。
韓国の会社について①給料はどのくらいもらえるの?
みなさんが一番気になると思われる給料。
日本は月給製であるのに対し韓国は年俸制をとっており、求人情報などには年俸の金額が記載してあります。
これには月給、ボーナス、すべて含めた金額のため、月給制になれていた私にはすこし分かりにくいと感じました。
日本と年俸を比較すると日本の平均年収が432万円であるのに比べ、韓国の2018年の平均年俸は3,519万ウォン(約351.9万円 1000ウォン=100円で計算)※MBCニュースデスク調べと90万ほど差があります。
ただ物価が日本より少々低めなので、実際に韓国の給料で生活してみるとそこまで大きな差は実感しませんでした。
韓国の会社について②福利厚生はしっかりしてる?
一般的に韓国の正社員になることで4大保険に加入することができます。
韓国の4大保険
国民年金
健康保険
雇用保険
労災保険
韓国の会社について③所定労働時間はどのくらい?
韓国も日本と同じの所定労働時間は8時間。
9時-18時の会社が多く、8時-17時、10時-19時という会社もあり、昼休憩は1時間が多いです。
大企業などはフレックス制度を導入し始めてきた会社も多く、企業によりさまざまです。
韓国の会社について④有給休暇はしっかりとれる?
韓国の有給休暇は大企業は比較的しっかりとれている印象ですが、中小企業になると有給がとれないなんてところもよく耳にします。
また旧正月(ソルラル)、旧盆(チュソク)などの名節には一般の会社はほとんどすべてお休みとなります。
韓国の会社について⑤残業ある?ない?
日本に続き働き方改革に向けて動き出そうとしている韓国ですが、日本に比べるとやはりまだ残業は多めです。
残業ゾンビという言葉もあるくらい、会社に入れば残業は基本。ひどいところだと深夜まで残業をしているなんて人もいます。
大企業などでは残業代がでるところがほとんどですが、中小企業だと残業代がでない会社もあり、問題にはなってはいるものの昔からの考えもあるためなかなか大きくは改善しない部分です。
韓国の会社について⑥通勤退勤はどうやってるの?
韓国では多くの社員は基本的に電車・バスなどの公共交通機関を利用し通勤退勤していますが、一部では車通勤をしている人もいます。
また大企業では通勤退勤用のシャトルバスがあるところが多く、ソウルやソウル近郊であればどこでもシャトルバスが走っているので、近くの停留所から会社までシャトルバス1本で通勤することができ、大変便利です。
韓国で働く方法は大きく分けて4つ
韓国で働くには大きく分けると以下の4つ方法があります。
日本企業の駐在員
現地採用(日本企業)
現地採用(日本企業)
ワーキングホリデー
それぞれ詳しく見ていきましょう。
日本企業の駐在員
日本にある日本企業に就職したのち、韓国に駐在するパターンです。2018年の外務省の資料ではその数は5千人を超えており、韓国では日本人駐在員のコミュニティなどがあります。
しかしこちらで駐在員の人とお会いすると、もともと韓国で働きたかったというよりかは、日本で働いてたらたまたま韓国に転勤になったという方が多く、中には韓国語もあまり得意じゃないという方もいます。
現地採用(日本企業)
こちらは韓国で日本の企業に通うというパターン。日本で求人を探して韓国にくることもできますし、韓国で探すこともできます。
日本の企業なので、割と福利厚生がしっかりしているイメージで韓国に住む日本人や、日本語ができる韓国人にもまた人気です。
社内で日本語を使うことも多いため、韓国語の能力はビジネスレベルに満たなくても採用される可能性があります。
現地採用(韓国企業)
韓国で韓国の企業に就職するパターン。私の場合はこの現地採用×韓国企業で働いています。
バリバリの韓国企業なので、やはり日本との違いには戸惑いますが韓国文化を学べる良い場です。
こちらも求人サイトで採用情報を見つけて面接や試験を通って採用されるパターンとなり、仕事はほぼ韓国語のみでのやりとりになるので基本的に韓国語はビジネスレベル以上がもとめられます。
ワーキングホリデー
1年のみという制約はありますが、韓国で仕事をすることができます。
自分のライフスタイル合わせて仕事をすることが可能で、韓国を学びながら仕事をする方も多く見られます。
私は先にワーキングホリデービザで韓国に入国し、アルバイトをしながら就職活動をしていました。
韓国で働くための条件
それでは実際に韓国で働くためにはどんな条件があるのか詳しく解説していきます。
働くことができるビザはどんなものがあるの?
まず一番問題となるのがビザの問題。韓国で働くためには働くことが許されているビザを持っているもしくは発給してもらうことが前提となります。
主に韓国で働くことができるビザは以下のものがあります。
就業ビザ
通称ワーキングホリデービザ。韓国で働くには一部制約があります。
駐在ビザ
日本の企業から韓国に駐在にきている方はこちらのビザを利用します
会話指導ビザ
日本語教師などに与えられる専門ビザ、4年制大学卒かつ大学の専攻科目にも指定があったりと細かい制約があります。
専門職業・特別活動ビザ
こちらも専門知識がある人のみ与えられるビザで制約が厳しいのが現実です。いままでこのビザを持った日本の方にはお会いしたことがありません。
一般就業ビザ
企業が発行してくれるビザ。
結婚ビザ(配偶者ビザ)
韓国の国籍をもつ人と結婚した場合のみ与えられるビザ。働くこともできます。
学生ビザ
6ヶ月以上滞在済、申請をした者のみアルバイトのみ可能
ビザについての詳細は韓国大使館の公式サイトからご確認できます。
韓国で働くための語学力・資格はどの程度必要?
韓国で働くことを望まれているならやはり韓国語は必須です。アルバイトや日系企業で働く場合は中級レベル以下でも働くことができる可能性もありますが、韓国企業で働くためには上級、もしくはビジネスレベル程度の韓国語能力が求められます。
しかしそれでもネイティブとの差はどうしても出てくるのでそこはしっかりと理解したうえで就職することをお勧めします。TOPIKは6級を取得していることが望ましいですが、5級でも採用してくれる企業はあります。
資格も大事ですが、採用面接でしっかり韓国語が話せるとアピールできれば韓国語の資格はさほど重要ではありません。
また、韓国語以外に英語や中国語などのほかの言語、またプログラミング、WEBデザインなどの技術的な資格があると採用される確率も一気にアップするでしょう。
韓国の面接では英語のスピーチや抜き打ちテストがあったりするから要注意!!
韓国語に伸び悩んでいる方はこちら▼
面接時のリスニングに自身がない方はこちら▼
学歴重視って本当?
学歴至上主義といわれる韓国。やはり4年生大学卒のほうが採用される可能性は高くなり、そもそも4年制大学を卒業していないと応募条件に満たない場合が多いです。
ですが、私は4年制大学ではなく、短大卒ですが韓国で就職することができました。
なので学歴もある程度は重要ですが、それよりも個人の能力を重視してくれる会社もたくさんあります。
韓国で働くための仕事の探し方
韓国で働きたいと思った方に、私の実体験を交えて韓国で働くための仕事の探し方についてご説明します。
大きく分けると「サイトで探す方法」と「人脈をつかって仕事を紹介してもらう方法」があり、この二つの方法が一番日本人が韓国で仕事にありつける可能性が高いと思ったので、2つに絞って説明します。
①サイトで仕事を探す方法
韓国のサイトで仕事を探す場合
主に使用するサイトは以下の2つです。
- サラミイン(사람인):韓国で最大級の転職サイト
- ジョブコリア(잡코리아):こちらも韓国国内で有名な転職サイト
韓国国内で転職先を探していたため、私はサラミインとジョブコリアに絞って仕事探しをしました。
サラミインもジョブコリアも日本のリクルートサイトと同じように、サイト内に自分の履歴書と自己紹介書(日本で言うエントリーシートのようなもの)を作成し掲載します。
気に入った企業があれば応募ボタンを押し、企業からの連絡を待つだけ。もし自分の履歴や自己紹介書が魅力的であれば、企業からオファーが来る可能性もありです。
日本のサイトで仕事を探す場合
主に使用するサイトはこの3つ。
DODA
※2020年9月時点の情報なので正確な求人情報については上記のエージェントを通して確認してください。
日本にある韓国企業に就職することで、日本にいながらでも韓国語を活かして働くことができます。
「韓国で就職するのは現実的に無理そうだけど、韓国語を活かして働きたい」という方は上記の転職サイトを利用されることをオススメします。
②知り合いに仕事を紹介してもらう方法
韓国は義理と人情に厚い国ですので、知り合いが仕事を紹介してくれる場合もあります。
韓国に住んでいる知り合いに積極的に韓国で仕事を探していることを伝えることでもしかしたら仕事を紹介してくれるかもなんてこともなきにしもあらず。
周りに積極的に韓国で仕事を探していることをアピールしてみましょう。
上記で紹介した方法はあくまでも韓国で社員として働く場合なので、ワーキングホリデーでアルバイトを探す場合はアルバモン(알바몬)、アルバ天国(알바천국)、コネスト掲示板(一部正社員もあり)など、アルバイト専用の求職サイトを使って探しましょう。
日本人が活躍できる分野
また、下記のような仕事は比較的日本人を積極的に採用してくれます。
- 通訳、翻訳
- プログラミング
- 日本語講師
- 整形外科・美容皮膚科などのコーディネーター
このなかで経験があったりや資格がある場合は積極的にアピールしていくことで、いとも簡単に韓国で仕事を見つけることができるかもしれません。
韓国で働くのは不可能じゃない!
今回は韓国で働くための情報を紹介しました。
記事で述べた内容をまとめると以下のとおりです。
① 韓国で働くには現地採用が一番一般的!
② 自分の働きたい仕事によってビザを選ぶこと
③ 韓国で働くなら韓国語+αの資格があればなお良
④ 学歴よりも個人の能力が重視される
⑤ 仕事はサイトを使って探すと見つけやすい
韓国は今就職難といわれてはいますが、その中でもたくさんの日本人が現在韓国で働いています。
外国人というと就職する面で不利なのかと思われがちですが、分野をしっかり選ぶことで逆に外国人であることが強みになる可能性もあります。
もし今韓国で仕事をしてみたいという夢をお持ちであればぜひ挑戦してみることをお勧めします!