アンニョンハセヨ。
韓国でOLしながら翻訳・通訳の仕事をしているyuka(@allaboutkankoku)です。
基本の相槌である「分かった」は
- わかったよ
- わかりました
- 承知しました
など、日常生活やビジネス問わず、とても良く使うフレーズですよね。
今回はそんな「わかった」の韓国語を紹介していきます。
アラッソ・アルゲッソの使い分けや、「わかりました・承知しました」などの丁寧な表現、そして「どうしてわかったの?」「やっとわかった」などの普段良く使うフレーズも紹介していきます。
「わかった」は韓国語で?
韓国語で「分かった」は「알았어(アラッソ)」と言います。
「알았어(アラッソ)」は「知る・分かる」という意味の単語「알다(アルダ)」の過去形の形となります。
また同様に「分かった」の意味で使う韓国語に「알겠어(アルゲッソ)」という単語があります。
これは「알다(アルダ)」を未来形である「~겠다(ゲッタ)」という形に活用させた表現。
どちらも日本語にすると同じ意味で「分かった」と訳されますが、ニュアンスの違いがあるので、使い分ける必要があります。
韓国語の「알았어(アラッソ)」、「알겠어(アルゲッソ)」の違い
この「알았어(アラッソ)」、「알겠어(アルゲッソ)」は日本語にするとどちらも「分かった」という意味になりますが、
- 알았어(アラッソ) ⇒過去のことに対して「(どういうことか)わかった」
- 알겠어(アルゲッソ) ⇒ 未来のことに対して「わかった(これからはそうするね)」
と言う微妙なニュアンスの違いがあり、ネイティブ達はこの二つを知らず知らずのうちに分けて使っています。
この説明ではなかなかピンとこないかと思うので、分かりやすく例を用いて説明すると
엄마가 시험 전날은 게임 하지 말라고 했지?
意味:お母さんがテスト前日はゲームするなって言ったよね?
という文章に対して、
알았어 엄마, 미안해(アラッソ オンマ ミアネ)
と言うと
「(お母さんが言ってること)分かったよ。お母さんごめんなさい」とお母さんの主張が分かったという過去の意味になり、
알겠어 엄마, 미안해(アルゲッソ オンマ ミアネ)
と言うと「分かったよ(もうしないよ)。お母さんごめんなさい」と言う意味になり、「これからはもうしないね」という未来の気持ちが含まれるニュアンスになります。
ですが、最初のうちはそこまで意識して使い分ける必要はなく、どちらを使っても問題はありません。
「わかりました」「承知しました」の韓国語
ビジネスや、目上の人に「わかりました」「承知しました」と丁寧に言う場合は
「알겠습니다.(アルゲッスムニダ)」を使います。
「承知しました」も「わかりました、そのようにします」という未来の表現になるので、
「알았습니다(アラッスムニダ)」ではなく「알겠습니다.(アルゲッスムニダ)」
と未来形で使われます。
「알겠습니다.(アルゲッスムニダ)」は少々かしこまった表現になるので、
丁寧だけどラフに「わかりました」と言いたい場合は”ヘヨ体”の「알겠어요(アルゲッソヨ)」を使いましょう。
「”ヘヨ体”って何?」と思った方は↓の記事に韓国語の「ヘヨ体」についてまとめているので参考にしてみてください。
状況別の韓国語の「わかった」を紹介
「알았어(アラッソ)」、「알겠어(アルゲッソ)」だけでも十分通じますが、
その状況に応じた様々な韓国語の「わかった」を知っていると会話もより楽しくなります。
韓国語には状況ごとに「알았어(アラッソ)」、「알겠어(アルゲッソ)」以外の表現を使って「わかった」を伝える単語があるので、紹介していきます。
気づいた時の「わかった」
「話し方をみてあの二人付き合ってるがわかった」「部長が機嫌が悪いのがわかった」
と何かに“気づいた時”の「分かった」は、
「눈치 챘다(ヌンチ チェッタ)」という表現を使います。
「눈치(ヌンチ)」は「センス、(空気などを)読み取る力」という意味で韓国でとっても良く使われる単語です。
나 예전부터 눈치 챘는데?
読み方:ナ イェジョンブト ヌンチ チェッヌンデ
意味:私は前から分かってたけど?
민정 표정 보고 서준을 좋아하는 것을 눈치 챘어
読み方:ミンジョン ピョジョン ボゴ ソジュヌル チョアハヌン ゴスル ヌンチ チェッソ
意味:ミンジョンの表情をみて、ソジュンを好きなのが分かった
相槌で使う「わかった」
友達同士で軽めに「わかった」と言いたい場合は
「그래(クレ)」という表現をよくつかいます。
「그래(クレ)」には「わかった、そうしよう」という意味が含まれているので、
相手の提案に対して「わかった」と言いたい時に使うことができます。
A : 내일 영화 보자
読み方:ネイル ヨンファ ボジャ
意味:明日映画見よう
B : 그래
読み方:クレ
意味:わかった、そうしよう
改めて「わかった」
「君の大切さが改めてわかった」など「改めてわかった」
を韓国語で言う時は、
「깨달았어(ッケダラッソ)」という表現をよく使います。
日本語にすると「悟った」という意味でも使われる単語で、日本語の「悟った」と同様に固い感じで使うこともできますし、または会話でラフに「改めて分かった」という意味でも良く使われる表現です。
도시에서 살아보니까 시골이 정말 좋았다는 걸 깨달았네.
読み方:トシエソ サラボニッカ シゴリ チョンマル チョアッタヌンゴル ッケダラッネ
意味:都市に住んでみると、田舎が本当に良かったってことが改めて分かるね
理解した時の「わかった」
「どいういう意味か理解したよ」など「理解した」時の”分かった”を韓国語では
「이해했어(イヘヘッソ)」と言います。
「이해(イヘ)」は漢字語でそのまま「理解」を韓国語の発音にしたもの。
「알았어(アラッソ)」よりも確実に理解したという気持ちを伝えたい時は「이해했어(イヘヘッソ)」を使いましょう。
무슨 말인지 이해했어.
読み方:ムスン マリンジ イヘヘッソ
意味:どういう意味か理解したよ
네 마음은 이해했어.
読み方:ニ マウムン イヘヘッソ
意味:君の気持ちは理解したよ
「わかった」を使った韓国語のフレーズ
次に、韓国のネイティブ達が良く使う、「わかった」の韓国語のフレーズを紹介していきます。
日常会話でも良く使われている表現なので、ぜひ覚えて実践で使って見てください。
やっとわかった
이제 알았어
読み方:イジェ アラッソ
「이제(イジェ)」は「もう」という意味で使われる韓国語の単語ですが、その他にも「やっと」と言う意味もあります。
韓国語で丁寧に「やっと分かりました」と言いたいときは「이제 알았어요(イジェ アラッソヨ)」。
また同じ意味ですが、「이제(イジェ)」を強調するために、「야(ヤ)」をつけて「이제야 알았어(イジェヤ アラッソ)」と言う言い方もあります。
どうしてわかったの?
어떻게 알았어
読み方:オットケ アラッソ?
「どうしてわかったの?」と韓国語で聞きたい時は、英語のHOWに当たる「どのように」と言う意味の韓国語、「어떻게(オットケ)」を使って
어떻게 알았어?(オットケアラッソ)と聞きましょう。
韓国語で丁寧に「どうしてわかったんですか?」と聞きたいときは、最後に「요(ヨ)」をつけて
「어떻게 알았어요?(オットケアラッソヨ)」もしくは「알았어(アラッソ)」の部分を尊敬語の形にして「어떻게 아셨어요?(オットケ アショッソヨ)」と言います。
だいたいわかった
대충 알았어
読み方:デチュン アラッソ
韓国語で「だいたいわかった」は「대충 알았어(デチュン アラッソ)」と言います。
100%分かったわけではないけど、だいたい理解はできたという場合はこの表現を使いましょう。
こちらも同様に最後に「요(ヨ)」を付け「대충 알았어요(デチュン アラッソヨ)」と言うと「だいたいわかりました」という敬語の表現になります。
どういう意味かわかった
무슨 말인지 알았어.
読み方:ムスン マリンジ アラッソ
「말(マル)」は言葉という意味ですが、この場合は「意味」として使います。
丁寧に言う時は「무슨 말씀인지 알았습니다(ムスン マルッスミンジ アラッスムニダ)」と「말(マル)」が尊敬語の「말씀(マルッスム)」に代わるので注意です。
この表現の他にも「意味」という韓国語の「뜻(ットゥッ)」という単語を用いて
「무슨 뜻인지 알았어(ムスン ットゥシンジ アラッソ)」と言う言い方もあります。
韓国語の「わかった」のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は韓国語の「わかった」について解説しました。
この記事で紹介した韓国語の「わかった」についてのまとめは以下の通りです。
- 韓国語で「わかった」は「알았어(アラッソ)」・「알겠어(アルゲッソ)」
- 「알았어(アラッソ)」は「(どういうことか)わかった」と過去のこと
- 「알겠어(アルゲッソ)」は「わかった(これからはそうする)」と未来のこと
- 「承知しました」の韓国語は「알겠습니다(アルゲッスムニダ)」
「わかった」というフレーズは相槌としても使えますし、また文章の中に組み合わせて使うことが出来る文章です。
「알았어(アラッソ)」と「알겠어(アルゲッソ)」以外にも、さまざまな「わかった」を意味する韓国語を覚えて、ぜひ実践で使って見てくださいね!
それでは今回はこの辺で!