アンニョンハセヨ。
韓国でOLしながら翻訳・通訳の仕事をしているyuka(@allaboutkankoku)です。
文頭や文中でつかうことができる「だけど」「でも」という単語。
「でもさぁ~」や「そうだけど」などと話始めや相槌としても使うことが出来ますよね。
しかし、韓国語の「でも」や「だけど」の単語を検索してみても状況によって使い分けがたくさんありすぎてどれを使えばいいのか分からない!なんて思ったことはありませんか。
そこで今回はそんな「でも」や「だけど」の韓国語について、使い分けを例文を用いてわかりやすく紹介していきたいと思います。
この記事を読めば韓国語で「でも私はこう思う」と反論したり、「ダンスは上手いけど歌がねぇ、」といったような文章を作れるようになりますよ!
韓国語で「でも」「だけど」は何と言う?
「でも」「だけど」と一言で言っても状況や使い方によっていろいろな意味の「でも」「だけど」がありますよね。
- 接続詞で使う「でも」「だけど」
- 文中で使う「でも」「だけど」
- 文末で使う「でも」「だけど」
- ところでの意味で使う「でも」「だけど」
今あなたが知りたい「でも」「だけど」は接続詞ですか?それとも「~だけど~」と文中で使われるもの?
それによって韓国語の「でも」「だけど」は形が変わってきます。
それではひとつひとつ説明していきます。
接続詞で使う韓国語の「でも」「だけど」
まずはじめに、一番基本的な「でも~だよね。」「だけどさぁ、~じゃない?」と文頭に置いて接続詞の役割として使う形。
接続詞として使う「でも」「だけど」の韓国語は以下の3つに分けられます。
- 하지만(ハジマン)
- 그렇지만(クロチマン)
- 그래도(クレド)
하지만(ハジマン)
恐らく教科書で習う「でも」「だけど」はこの形。基本の「でも」「だけど」です。
しかし、日本語にすると「しかし」や「だが」といった少し固いニュアンスになります。
大勢の人の前で話たり、ビジネスの場面。または韓国語の作文やテストではこの「하지만(ハジマン)」を使います。
한 시간이 지났다. 하지만 그는 오지 않았다.
(1時間が過ぎた。しかし彼は来なかった)
그렇지만(クロチマン)
韓国語の「そう」という意味の「그렇다(クロタ)」と「~けど」と言う意味の「~지만(ジマン)」がくっついた形で「そうではあるが」というニュアンスの「でも」「だけど」。
「하지만(ハジマン)」との違いは「그렇다(クロタ)」があることによって「そう」という事実を認めているという点。
「そうだけど、でもだけど」というニュアンスで使われます。
그렇지만の短縮形で「그러나(クロナ)」という単語も良く使われます。
그녀의 의견은 항상 옮다. 그렇지만 아무도 듣지 않았다.(彼女の意見はいつも正しい。しかし(そうではあるが)誰も聞き入れなかった)
오늘을 날씨가 좋다. 그러나 바람은 세다.
(今日は天気がいい。しかし(そうではあるが)風は強い)
그래도(クレド)
「그리하여도(クリハヨド)」の短縮した形で、「そうと言っても」「そうであっても」「とは言え」のニュアンスの「でも」「だけど」として使われます。
「아무리 그래도(あまりにもそうでも)」「그건 그래도(それはそうでも)」と言う形で使うこともあります。
그래도 예쁘다는 말은 듣기 싫은 말 아니네.
(でも(とは言え)、可愛いって言葉は聞いて嬉しい言葉ではあるよね)
文中で使う韓国語の「でも」「だけど」
次に文中で「お金持ちでもケチな人」や「安いけど質がいい」などと「でも」を文中で使う場合の韓国語を紹介していきます。
「でも」「だけど」を文中で使う場合は以下の2つ。
- ~는데 / ~ㄴ(은)데 / ~ 인데
- ~지만
先ほどとは形が変わり、前に来る単語が動詞・形容詞・名詞を見分ける必要があるので、少し難しくなりますが、覚えてしまえばとても使える文法なので、しっかりと説明していきますね。
~だけど、~でも、~のにを表す「~는데, ~ㄴ데,~인데」
この「~ヌンデ」の形は会話でよく使われる表現です。
この3種類をどう分けるかと言うと、前に来る単語が動詞・形容詞・名詞かによって変わってきます。
- 前に来る単語が動詞 ⇒ 는데
- 前に来る単語が形容詞(パッチムなし) ⇒ ㄴ데
- 前に来る単語が形容詞(パッチムあり) ⇒ 은데
- 前に来る単語が名詞 ⇒ 인데
例えば、
「行くけど、遅くなる」の”行くけど”の部分は
「行く(動詞)+ けど」 の形なので、「는데」が付き、「가는데」
「かわいいけど、ダンスは上手くない」の”かわいいけど”の部分は
「かわいい(形容詞×パッチムなし)+けど」の形なので「ㄴ데」が付き、「예쁜데」
「天気いいけど、風は強い」の”いいけど”の部分は
「良い(形容詞×パッチムあり)+けど」の形なので「은데」が付き、「좋은데」
「お金持ちだけど、ケチ」の”お金持ちだけど”の部分は
「お金持ち(名詞) + けど」の形なので「인데」が付き「부자인데」
となります。
形容詞の部分のみ、パッチムありなしで은데,ㄴ데と使い分けますが、動詞と名詞はパッチムありなしに関わらず同じ形なので、覚えやすいですよね。
~だけど、~でもを表す「~지만」
先ほどの~는데, ~ㄴ데,~인데よりも少し固い表現になり、フォーマルな場や書き言葉などでよく使われる表現です。
文章の作り方は~는데, ~ㄴ데,~인데比べたらめちゃくちゃ簡単。
動詞・形容詞・名詞に関わらずただ語幹に「~지만」をつければ「~けど」「~でも」という意味で使えちゃいます。
例えば先ほどの例で紹介した単語に「~지만」を付けて活用させると
「行くけど」⇒「가지만」
「かわいいけど」⇒「예쁘지만」
「いいけど」⇒ 「좋지만」
「お金持ちだけど」⇒「부자지만」
ととてもシンプル!!ありがたい!!笑
文末で使う韓国語の「でも」「だけど」
「だけど」は文末でも使うことが出来ますよね。
「だけど」を文末で「分からないけど」、「まぁいいけど」と使う場合も、先ほど紹介した文中で使う際の”~는데, ~ㄴ데,~인데”や”~지만”を使って表現します。
また日本語で「~のに」という表現も同じ単語を使って表現することができます。
私にはわからないけど。
나는 잘 모르지만.
早く付き合っちゃえばいいのに
빨리 사귀었으면 좋은데.
「ところで」の意味で使う「でも」「だけど」
「でも」、「だけど」を掘り下げると、本当にいろんなニュアンスがありますね笑
「だけどさ、ユリはどうなの?」や「でもさ、あの話はどうなったの?」なんて、「ところで」の意味で「でも」「だけど」を使うこともあるかと思います。
その場合は「그런데(クロンデ)」という単語を使いましょう。
話が急に変わる時などに使える接続詞です。
縮めて「근데(クンデ)」と言うこともあります。
근데 그 남자랑 어떻게 된거야?
(ところであの男の人とどうなったの?)
韓国語の「でも」「だけど」のまとめ
いかがでしたでしょうか。
「でも」「だけど」の単語だけでも状況や、どこに持ってくるかによっていろいろな単語が出てきて少しパニックになっているかと思います。
どれを使えばいいんだっけ、と悩んだ時は自分の使いたい「でも」「だけど」が接続詞なのか、またまた動詞や形容詞、名詞につく形なのか考えてみましょう。
最初は慣れずに都度確認することになるかと思いますが、繰り返しているうちにある日突然使い分けができるようになります!
今は大変な時期ですが、続けることで語学は必ず上達します^^頑張って練習を重ねていきましょう!
それでは今回はこの辺で!